法定相続人

法定相続人とは、民法第887条及び第889条に定められる法律で定められた相続人(財産を引き継ぐ方)のことで、被相続人(亡くなった方)との関係で相続できる順番が決まっています。まず、法定相続人の前提として、被相続人の配偶者は必ず財産を相続することができ、特別な事情がない限りは被相続人の財産を相続できます。そのうえで、相続順位の第1順位は、被相続人の「直系卑属(子や孫)」と定められており、例えば被相続人の子1人と被相続人の配偶者が遺産相続するときには、それぞれ2分の1ずつで財産を相続します。次に、相続順位の第2順位は、被相続人の「直系尊属(親や祖父母)」と定められており、直系卑属がいない場合には第2順位の直系尊属が相続を行ないます。最後に、相続順位の第3順位は、被相続人の「兄弟姉妹」と定められており、直系卑属も直系尊属も存在しない場合には、被相続人の兄弟姉妹が相続します。なお、法定相続人に該当する方がいないような場合には、特別縁故者が相続することもあり、特別縁故者が相続するには別途手続きが必要となります。
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